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時よ止まれ!!ザ・ワールドの能力をアインシュタインの相対性理論で説明してみた

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常識など新たな発見の障害でしかないぃぃぃ

 

Common sense is the collection of prejudices acquired by age 18.

– Albert Einstein

「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことだ」

 

物理学に造形の深い人でなくても「タイムマシンの可能性」「光とは何か?」のような話題には興味を持つ人も多いよね。

 

そんな話題と切っても切れないのが天才物理学者、アインシュタインの相対性理論だ。

今日はその相対性理論でジョジョの奇妙な冒険に登場するスタンドの能力である「時を止める」ということについて考えてみよう。

 

目次

時を止めるスタンド

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僕の大好きなマンガ、ジョジョの奇妙な冒険では第3部からスタンドという概念が登場する。

これは登場人物のいわば守護神みたいなもので、その人の精神エネルギーがヴィジュアル化したものだ。

 

そのスタンドが持つ能力というのは様々なものがあり、それがこの漫画の魅力の1つになっているというのは、読んだことのある人なら説明するまでもないね。

そして第3部のボスキャラでありこの物語全編を通して諸悪の根源ともいえるDIOという男(もともと人間だったが吸血鬼になった)のスタンドであるザ・ワールドと、同じく第3部の主人公である空条承太郎のスタンドスタープラチナ「時間を止める」という驚異的な能力を持っているのだ。

 

そもそも時間とは?

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まずこの脅威の能力を検証するにあたって時間とはどういうことなのか考えてみたい。

物理学の世界では時間は空間と同様、ただ存在しているだけなので、過去、現在、未来というような明確な区切りはない。

なぜなら時間というもは絶対的なものではなく、例えば僕にとっての「現在」と他の場所の他の人にとっての「現在」というのが異なるというのは、相対性理論が解き明かしていることの1つだ。

そう、まず大前提として「時間の経過は全宇宙で共通していない」という考え方を叩き込んでおこう。

 

光の速さと時間

相対性理論が扱う事象の重要なキーワードの中に

  • 光(の速さ)
  • 重力
  • 時間

がある。

物体の速度というのは相対的なもので、例えば時速100kmの車Aと並んで時速80kmの車Bが走っている時、車Bからは車Aが時速20kmで前に進んでいるように見える。

逆に車Aからは車Bが時速20kmで後ろに遠ざかっていくように見える。

これは実際の生活の中で体験できる物理法則だね。

 

では光に関してはどうなるのか?

光が進む速度はおおよそ秒速30万kmなので1秒で地球を7周半できる速度だ。

では先程の車の例と同様、光と光と並んで飛行する秒速20万kmで進む宇宙船(現在の技術ではそんな高速な宇宙船は存在しない)そして宇宙空間で静止して光を見ているトミーがいるとする。

 

宇宙船から見た光は秒速10万kmで進んでいるように見えるのだろうか?

答えは否で、光は相変わらず秒速30万kmで進んでいるように見えるのだ。そしてもちろん静止しているトミーからも光は秒速30万kmで進んでいるように見える。

 

これを光速度不変の原理といい、この前提は相対性理論の根本を支えるものだ。

この矛盾とも思える法則はどのようにしてつじつまを合わせるのだろう?

速度というのは

速度=距離÷かかった時間

なので、速度を一定に保とうとすると、距離(空間)か時間でつじつまを合わせるしかない。

 

1秒で10万kmの差があるのなら、1秒後には光は宇宙船より10万km先に行っているはずである。

しかし光速度不変の原理があるので、1秒後に光は30万km先に進んでいる。

ではこの1秒を1秒より小さくすればどうだろう?

 

10万km÷約0.3秒ほどにすればつじつまは合う。1秒のはずのところが0.3秒になっている。

つまり宇宙船が光の速度に近づけば近づくほど、1秒であるはずの時間は限りなく0秒に近づいていくことになる・・・

 

ザ・ワールドとスタープラチナ

ワールド対スタープラチナ

 

本題のスタンド能力に関して考えてみよう。

承太郎のスタープラチナとDIOのザ・ワールドの能力に共通して言えるのは、驚異的なスピードを誇るということだ。

 

そしてDIOの体験談によると、スタンド能力の限界を試すために部下に銃を自分に向かって撃たせ、その弾丸をつかもうとした時に、時間が止まったような感覚を初めて感じたとのことで、そこから時を止めるということを意識したそうだ。

 

つまり、自身が光の速度に近づくことによって、時間の経過を狂わせた可能性が高い。

しかし相対性理論によるならば自分が光の速度に近づけば近づくほど、「自分の時の経過が止まる」はずである。

 

かなり強引に考えてみると、すべての運動が相対的なものであるならば自身が光速になるということは、自身から見た他のモノも光速で運動していることになる。

つまり自身から見た世界は光速で運動しているので、その世界の時間の経過は停止している・・・

 

でも、この相対性理論の時間の遅れや空間の縮みはお互い様(相対的)だから、お互い止まってるように見える?w

 

ジョジョのボスキャラって一体・・・

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この時を止めるDIOに始まり第3部以降のジョジョのボスキャラは時空を操る能力を持ったやつばかりだ。

  • 第3部 時を止めるDIOのザ・ワールド
  • 第4部 時間の経過をなかったことにする吉良吉影のバイツァ・ダスト
  • 第5部 時間を消し去り少し先の未来を予測できるディアボロのキング・クリムゾン
  • 第6部 重力を利用し、時を加速させるプッチ神父のメイド・イン・ヘブン
  • 第7部 異なる時空を行き来できるヴァレンタイン大統領のD4C

に対し、主人公は第3部の承太郎を除き、そんなとてつもない能力は持ってはいない。

 

そう、その素朴な能力の主人公が時空を操るとてつもない能力に立ち向かうというところが、僕達は「人間賛歌」「勇気の賛歌」であるジョジョという作品に底知れぬロマンを感じさせられるのだ。

 

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