食べる、飲む、映画を観る、しかしてない感じの正月ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
盆だろうが、正月だろうがお構いなしに流れてくるのがFacebookやTwitterといったSNSで、その中でたまに「〜〜占いや」「○○診断」みたいなのが来るよね。
こういうのはヒマつぶしみたいなもんで、ほとんどが名前、性別、生年月日、あったとしても4〜5つくらいの質問に答えるだけという根拠に乏しい診断なんだけど、面白そうだとついやっちゃうw
まあこれが仮に200くらいの設問に答えてから診断・・・となると本気すぎてヒマつぶしの域を超えちゃうんで、逆に誰もやらないよねw
己を知るということはどういうことか
基本的に人はキャラクター診断とか、自分がどういうタイプの人間かっていうのを定義してもらうのは好きなんだね。
どうしてかっていうと、わかってそうで実は「自分でもよくわからないから」だろうね。
先にあげたSNSのヒマつぶし診断は単に「ふーん」とか「おもろい」で終わるようなもんだけど、よく企業の管理職研修やセミナー、勉強会なんかで自分や同僚、上司、部下がどういうタイプの人間なのか診断するようなことがある。
なんでそんなことをするかっていうと、その人の得意な部分(強み)と不得意な部分(弱み)を知って、今後の成長、社員教育などに利用せよっていうのが基本的な考え方なんだね。
己を知るっていうのは取りも直さず、自分の強みと弱みを知るってことだ。
弱みを鍛えることの愚かさ
弱みの部分が知識や技術の不足によるものであれば、その知識なり技術を入れる勉強や訓練をすればいいだけなので、それはいいんだけど、問題は根本的にその人が才能として持ち合わせていない要素を鍛えようとか伸ばそうとかするのはハッキリ言って「時間とお金の無駄」以外のなにものでもないね。
芸人の出川哲朗に「ちゃんと話せ」って言うようなもんだ。
でもセミナーを行うコンサルや企業自体も特定の要素が優秀な人材を画一的に育成するほうが、効率的で業績も伸びると勘違いしてるので、大半が弱い部分、足りない部分を補強したり鍛えようっていう方向になるんだよね。
そのほうがコンサルも継続的にお金が入りやすいしね(笑)
自分の強み(才能)を知ってそれを活かそう
弱みの部分が知識・技術の問題でないとわかったなら、大幅に弱点を克服するというような無駄な努力はやめよう。
それは形成された脳神経を書き換えるのと同じことで、人格を変えようとしているにも等しい行為だからね。やりすぎると消耗して壊れちゃうよ。
それよりも自分に与えられた天賦の才能がなんであるかを知り、それを使って自分の仕事なり人生なりに活かす方法を考えるほうが、よっぽど建設的でものごとがうまく運ぶはずだよ。
では、どうやって自分の強みを発見したらいいのか?
ストレングス・ファインダー
ぼくが使ったストレングス・ファインダーというのは200万人へのプロファイルと長年の研究によって作られた才能診断システムだ。直訳すると、強み発見器?(笑)
これはSNSの診断遊びと違って200近い設問に答えないといけないので、時間も要する。
強みとなり得る「アレンジ」「運命志向」「調和性」・・・といった34の要素から自分に強く備わっている5つの要素を抜き出してくれる。
その5つの組み合わせが同じ人というのは3300万分の1らしいので、いかに1人1人が違う要素によって作られていて、画一的な弱点克服法の教育が馬鹿げているかがわかるだろう。
ちなみにぼくトミーの強みとして表出した5つの要素は
- 内省
- 収集心
- 最上志向
- 適応性
- 学習欲
だ。一応上から強い順となっているらしい。
内省が一番とは・・・ただの暗いやつでは?(笑)
自分の強みには気づきにくい
学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。
うーん、恐ろしいくらい当たっている(笑)
ぼくの強みとされる5つの要素、全て自覚はあるんだけど
「こんなのが強みになるのか?」
という感じ。
でもそれは自然なことで、自分の才能・強みというのは自分が持っているから当たり前のことに感じてしまうんだよね。
例えば「共感性」が5つの要素に入ってるような人は、人の気持ちを汲むのがうまかったり、悩みの相談に乗るのがうまかったりするんだけど、本人はそれがあたりまえのことだと思ってるから、「え?他の人はそうじゃないの?」みたいな感じ。
自分の強みというのは自分でわかりにくいものなんだね。
ぼくは最初中古で書籍を買おうとしたんだけど、中古だとパスコードがすでに使われているので、中古で買っても意味がないということをレビューで知ったので新品を購入した。
ストレングス・ファインダーが使いたい人はぜひ新品で購入しよう。
まあ1700円くらいなので、自分の強みがわかるなら安いもんだと思う。
最後にドラッカーの名言を
不得手なことの改善に
あまり時間を
使ってはならない。自らの強みに
集中すべきである。無能を並みの水準にするには、
一流を超一流にするよりも、
はるかに多くの
エネルギーと努力を必要とする。by ピーター・ドラッカー